音の風景♪11月 窓を閉じる季節の始まり。
あれ?・・・何か違う。
何が違うのかと言えば・・・静かになったのだ。
駅前通りの端っこにあるこの部屋は、いつだって騒々しいのだけれど、
それでも、音を遠くに感じます。
なぜ?
思い巡らしてみると・・・
窓が閉まっているからでした。
11月。
窓を閉じる季節の始まり。
私の暮らすこの地域では、
10月でも割と暖かかな日が多く、窓を開け放っていることが多かったのですが、
いつしか空気が冷たくなり、気づけば窓を閉じている時間が殆どになっていました。
日々、通りの騒々しさに辟易していたはずが、拍子抜けしたような気持ちです。
晩秋。
空が澄んで高く見えるのは、私たちの暮らす地上が、深く深く落ちて行くからでしょうか。
そして、理由のわからない淋しさを感じてしまうのは、気候変化のせいに過ぎないと言い聞かせてみても、
やっぱり淋しさに支配されてしまうのです。
11月の音の風景は、そんなふうに閉ざされた部屋の中にいるように
ほんの少し淋しげです。
けれど・・・
だからこそ、寄り添ってくれる音楽は、いつも以上に沁みるものです。
11月の音の風景
深まる秋。
内向的で繊細な響きまで、じっくり味わいたいと思います。