Summer Flowers・・夏の果て


永遠に続くのではないかと思えた過酷な夏が通り過ぎて行こうとする頃は・・
続く残暑に辟易し、早く涼しい秋が来ればよいのにと思いつつも、どこかに微かな物哀しさを感じたりもします。


最近、そんな夏の終わりのことを表す言葉として、『夏の果て』という言葉があることを知りました。
他にも、『夏の限り』『夏逝く』など、夏を惜しむ言葉が多く存在することも知り、意外に思いました。

と言いますのも、年々暑さが厳しくなり、どんどん期間延長している昨今の夏。
惜しむ気持ちより、『早く秋になって欲しい!』という切実な気持ちが先に立ってしまうからです。


けれど、今年の夏は、たびたび野外で夏の写真を撮る機会があり、いつになく夏を惜しむ気持ちが滲みました。

草花、木漏れ日、夏空、水辺、小さな生き物。
全てが、夏の日差しのなかで最大限に輝いていました。
夏が続く限り、その輝きを写真におさめたいと夢中になりました。

  2023 ©︎ Inagi Kaori



けれど、いつしか、その輝きの向こう側に『夏の果て』が映り込んでいるのに気づきました。

光が眩しければ眩しいほど、影が濃く付き纏うように・・
『夏の果て』は生命の輝きの向こう側に必ず潜んでいるのだと思いました。

やがて季節が透明な秋に変わる前の、気怠いような物哀しいような夏の終わり。


『Summer Flowers』という楽曲は、その夏の終わりの空気感を掬い取りたいという想いでつくりました。


今頃は、ちょうど夏のお疲れが出る頃かと思いますが、長かった夏の日々を振り返りながら、耳を傾けて頂ければ幸いです。

Summer Flowers : Picojoule〈ピコジュール〉 2023©︎ Inagi Kaori
Music,Photography and Video : Picojoule〈ピコジュール〉
Instrumental(Piano, Synth)

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