サヨナラ・アリガトウ
サヨナラの記憶とシンコペーション
抑えようとすると涙は、
心の内側へ向かって こぼれ落ちてゆく。
親しい人、慣れ親しんだ人や場所から離れ
ひとり歩き出すときのサヨナラの記憶。
眩しすぎる陽光。
足がすくみ、気が遠くなる。
Photography by Picojoule ©️2021 Inagi Kaori
けれど、歩いて行かないといけない。
途方に暮れようが、どうしようが、
泣きながらでも、歩いて行かないと。
しばらく呆然としたのちに、仕上げたサヨナラの歌。
それは、あふれる切なさ、支え切れない想いとは裏腹な
軽やかなリズムで始まります。
軽快で弾むようなシンコペーションのリズム。
♪♩♪ ♪♩♪〜 タタータ タタータ・・・
サヨナラの歌としては、不釣り合いかもしれない軽快なリズムですが、
結果として、わたしは、このリズムに救われたのだと思います。
カラダの中でずっとずっと鳴り響いて、ループしていたこのリズムは、
止まってしまいそうだった歩みを、
知らぬ間に促してくれたような気がするからです。
歌詞を書くのは苦手ですが、
伝えたかったのは、サヨナラとアリガトウ。
ループしていたリズムとメロディーの上に、この言葉が載ったとき、
サヨナラの歌が生まれました。
サヨナラは、いつだって辛いけれど、
唯一の救いがあるとすれば、
共に過ごした日々の笑顔と、あたたかな想い出が、
確実に、わたしの中で、
生きる力や勇気となってくれていることだと感じています。
サヨナラ・アリガトウ Lyrics,Music,Photography and Video by Picojoule ©️2021 Inagi Kaori
なぜかカモミールの画像ばかりになってしまったMVです。
ご視聴いただければ嬉しいです。